Cursorの月次枠、「このペースで持つか」を計算なしで知る — Usage Pacer を作った理由
ChatGPT と違って Cursor は月次のプール制。1ヶ月の枠をどう配分するかが地味に難しい。経過時間と使用量を並べて「このペースで大丈夫か」をひと目で教えてくれる Chrome 拡張を作った話です。
Cursor のサブスクを使っていると、「今月の枠、このペースで大丈夫なのか」が気になることがあります。
使える量は月ごとに決まっていて、月初に戻る。だからこそ、使いすぎても余らせすぎても損をした気分になる。でもダッシュボードを開いても表示されるのは「いま何%使っているか」だけで、このペースなら月末まで持つのかまでは教えてくれません。
Usage Pacer は、その「計算しないとわからない」を消すために作りました。
ChatGPT と Cursor は、サブスクの消費の仕方が違う
きっかけは、ChatGPT と Cursor のサブスクの違いです。
ChatGPT 系は短い周期でリセットされます。たとえ使いすぎても、数日待てば枠が戻る。だから使用率を細かく管理する必要性はあまり感じません。
一方 Cursor は月次のプール制です。1ヶ月の枠をどう配分するかを自分でマネージしないといけない。つまり「今どれくらい使っていて、このペースで月末までもつのか」を、かなり正確に把握しておく必要がある。
| リセット周期 | 必要な管理 | |
|---|---|---|
| ChatGPT 系 | 短い(日〜週) | ほぼ不要 |
| Cursor | 月次プール | ペース管理が必須 |
この差が、この拡張を作る直接の動機でした。
Usage Pacer がやること
表示するのは2つの数字と、その比較だけです。
- ELAPSED(経過時間): 今月の枠のうち、時間がどれだけ進んだか
- USED(使用量): 実際にどれだけ使ったか

この2つを並べると、ペースの良し悪しがひと目でわかります。
- 経過 50% なのに使用 80% → このままだと月末前に尽きる
- 経過 50% なのに使用 30% → 余裕がある。むしろもっと使ってよい
スクリーンショットの例だと、経過 92.4% に対して使用 66%。Behind -26.4pt・healthy pace と表示され、「このペースならリセットまで持つ」という予測まで出ます。
実装のポイント
- Cursor のセッションをそのまま利用: ログイン済みの cursor.com セッションで使用量 API を呼ぶだけ。追加のログインやトークン管理は不要
- データは端末内のみ: バックエンドもアナリティクスもなし。取得した使用量スナップショットは Chrome のローカルストレージに置くだけ
- MV3 + React の小さい構成: ポップアップとツールバーバッジだけで完結
プライバシー面で言えば、「既存のセッションを読む」という行為自体が Chrome ウェブストアの審査でプライバシーポリシーを要求する対象になるので、その点は公開時にきちんと対応しました。
まとめ
Cursor のような月次プールのサブスクは、ChatGPT のように「使えば使うほど得」ではなく、「1ヶ月の枠をどう配分するか」のマネージメントが本体です。
Usage Pacer は、そのマネージメントに必要な「いまのペースで持つか」を、計算なしで見せてくれる小さなツールです。同じように月次枠を気にしながら Cursor を使っている人がいたら、試してみてください。
関連: Cycle Counter の記事 も、同じ「周期のある数字」を可視化したい動機から作ったものです。